上顎の奥歯部分では、歯を失った後の骨吸収や上顎洞との位置関係によって、インプラントを埋入するために必要な骨の高さが不足していることがあります。
今回ご紹介するのは、上顎の骨量が不足していたため、サイナスリフト(上顎洞底挙上術)による骨造成を併用してインプラント治療を行った症例です。
術前・術後のCT画像とともに、治療内容をご紹介します。
※治療結果には個人差があり、すべての患者様に同様の治療・結果を保証するものではありません。
症例概要
50歳代
男性
主訴:歯が痛い
治療部位:上顎6番部
診断:インプラント埋入部の骨高不足
治療内容:サイナスリフト+インプラント治療
インプラント本数:1本
治療期間約:10か月
治療費:82万円(税込)
骨造成:サイナスリフト(上顎洞底挙上術)
治療前の状態
患者様は「歯の痛み」を主訴に来院されました。
インプラント治療を希望されていたため、口腔内診査およびCT撮影を行い、インプラントを埋入する部位の骨の状態を確認しました。
CT検査の結果、上顎の奥歯部分では上顎洞までの骨の高さが不足しており、そのままではインプラントを十分な骨で支えることが難しい状態でした。
術前CT
治療計画
CT検査などの結果から、インプラントを安定して埋入するためには骨量を確保する必要があると判断しました。
そこで今回は、サイナスリフト(上顎洞底挙上術)を併用したインプラント治療を計画しました。
サイナスリフトは、上顎洞の粘膜を慎重に挙上し、その下に骨補填材などを填入することで、インプラントを支えるための骨量を確保する方法です。
患者様には、現在の骨の状態や治療方法、治療期間、費用、考えられるリスクなどをご説明し、ご理解・ご同意いただいたうえで治療を行いました。
サイナスリフトを併用したインプラント手術
上顎洞の状態を確認しながら上顎洞粘膜を慎重に挙上し、骨補填材を填入して骨造成を行いました。
そのうえで、治療計画に基づいた位置にインプラントを埋入しました。
骨の状態や造成する骨量によっては、骨造成とインプラント埋入を同時に行う場合と、骨造成後に一定期間待ってからインプラントを埋入する場合があります。
治療後のCT
術前・術後の比較
サイナスリフトのリスク・副作用
サイナスリフトおよびインプラント治療には、術後の痛み・腫れ・出血・感染などが生じる可能性があります。また、上顎洞粘膜の損傷や上顎洞炎などが生じる可能性があります。骨造成を行っても十分な骨が形成されない場合や、インプラントと骨が十分に結合しない場合には、追加の処置やインプラントの除去が必要となることがあります。治療結果や治癒期間には個人差があります。
骨が少ないと言われてもインプラント治療を検討できる場合があります
「骨が少ないのでインプラントは難しいと言われた」という方でも、骨の状態によっては、骨造成を併用することでインプラント治療を検討できる場合があります。
上顎の奥歯の場合には、今回ご紹介したサイナスリフトのほか、骨の残存量などによってソケットリフトを検討することもあります。
どの治療方法が適しているかは、CTによって骨量や上顎洞の状態などを確認したうえで判断することが重要です。
インプラント治療について詳しく知りたい方へ
インプラント治療では、患者様によって骨の状態や治療方法、必要な期間・費用が異なります。
もみじ歯科のインプラント治療について、治療の流れ、費用、骨造成、治療期間などを詳しくご紹介しています。
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まずは現在のお悩みやご希望をお聞きし、インプラント治療について分かりやすくご説明します。
実際にインプラント治療が可能かどうかを判断するためには、診察やCT撮影などの検査が必要となる場合があります。